みなさまこんにちは

11月になっても講習の申し込みがあり、ありがたいことです。

ダイビングと言えば海に潜るスポーツですが、実は冬の方が透明度がよく、色々なものを見る事が出来ます。

冬の方が当然、海水温が低いので専用の装備が必要になります。

 

ところで、みなさんは地球温暖化についてごぞんじでしょうか?

ここでは地球温暖化の原因について論ずることはないですが『地球温暖化すると海面水位が上昇する』と言われていますね。

考えてみてください。地球全体の水量は変わらないのに、なぜ海面水位が上昇するのでしょうか?一昔前は、『南極大陸の氷が解けるから』ということが触れ回っていましたが、考えてみて下さい。

地球全体の水の量は14億k㎥のうち、南極の氷の量は0.2692億(2692万)k㎥です。地球全体の水の量のうち、淡水は2.5%、南極大陸の氷全体が淡水のうちの90%を占めていても2.5×0.9=2.25%程です。この量の氷が溶けたとしても、海水面が大きく上昇するとは少し考えにくいです。地球の体積は、およそ1兆833億1978万k㎥なので、水の体積も微々たるものに過ぎないことがわかります。

 

ではなぜ、海水温が上昇すると、なぜ水面が上昇するのでしょうか。

 

答えは『水の膨張率』になります。

水は液体から気体になると体積が増える事は学校で習ったと思います。

水分が100℃になると気体になり、体積が莫大になることは知っていると思いますが、実は水は1℃単位で少しずつ体積が膨張しているのです。以下は水の密度表になります。

20.0℃:0.998203㎤

21.0:0.997992(-0.000211)

22.0:0.997770

23.0:0.997538

24.0:0.997296

25.0:0.997044(-0.001159)

このように密度が低くなっていく事がわかります。ちなみに、これは密度の減少=体積の膨張ととらえています。

これは0.1℃単位でも起こる事なのですが、ごく少量の水ではその変化はわかりません。

 

ですが、地球規模の水の量で考えてみるとどうでしょうか?

地球の水の量は約14億k㎥あるので、その規模で膨張すればとんでもない量になります。

例えば1℃上昇するだけでも水の体積は

(1000000を3乗)×1400000000×0.000211

これを密度に変化する必要があり、計算式自体も少し間違っていると思いますが、これくらい水の体積が増える計算です。

いかがでしたでしょうか。これくらいの規模になると、明らかな変化として目に見えると思います。

 

少し面倒計算ですが、よくわからないことも数字を大きくしてみるとわかるということがあります。

 

最後に気象庁のHPから引用した記事を載せておきます。

興味のある方は是非ご覧ください(引用URL:https://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/data/shindan/a_1/glb_warm/glb_warm.html)

  • 令和3(2021)年の年平均海面水温(全球平均)の平年差は+0.13℃で、統計を開始した1891年以降で6番目に高い値でした。
  • 年平均海面水温(全球平均)は、数年から数十年の時間スケールの海洋・大気の変動や地球温暖化等の影響が重なり合って変化しています。長期的な傾向は100年あたり0.56℃の上昇となっています。

年平均海面水温(全球平均)の平年差の推移