みなさんこんにちは

気温が低い日々が続いていますが、少しずつ暖かくなり、吐く息も透明になってきました。

新潟ではバラの新芽がみられますが、まだ桜の開花には至っていません。

今回は『スキューバタンクと呼吸』について述べようと思います。

・呼吸について

みなさんは呼吸についてどのくらいご存知でしょうか?

まず人間が安静時に、どのくらいの空気を吸って吐いているのかというと、1回で、おおよそ500mlの空気を出し入れしています。それを1分間で約15回程度繰り返しています。

つまり、私たちは1分間でペットボトル15本分の空気を吸って、15本分の空気を吐き出しているわけです。

余談ですが皆さんが良く聴く「肺活量」は胸いっぱいに息を吸い込み、ゆっくりと全てをはき出した空気量のことです。そして、呼吸量は性別や身長、体重などで、かなり個人差があります。

運動中は1回の呼吸量と呼吸回数がさらに増加します。

・スキューバタンクについて

スキューバダイビングで良く使うタンクにはどれくらいの空気の量が入っているのでしょうか。

タンクには様々なサイズがあり、10L、12L、14Lと大きさがあり、10L=10000mlの容量になります。

スキューバ潜水の場合、タンクの中に圧縮空気が入っており、10Lタンクの場合は2000Lもの空気が込められています。

2000L = 2000000mlの空気になります。

これを1回で呼吸する息の量500で割ると、4000になります。つまり4000回の呼吸分は空気が含まれています。

これを1分間の呼吸回数15で割ると、約267分になります。

つまり、スキューバタンクの中には『陸上で何も運動していない自然な状態の呼吸』であれば4時間30分近く呼吸できる分の空気が入っています。

ただし、運動時はもちろん呼吸回数や1回に吸う空気の量は増えますし、精神的に興奮しているときも同様です。詳細は機会があれば述べますが、ボイルの法則により水中で吸う空気の圧力と陸上で吸う空気の圧力は異なっています。

スキューバダイビングでは、おおよそ1分間に20L=20000ml分の呼吸をしているといわれています。

なので、1本のタンクで100分程度の呼吸は行えます。もちろん、深度や精神状態、その人の呼吸機能によってかなりの差があります。

1回の呼吸で使う空気の量は微々たるものですが、積み重なるとなかなかの量になります。

ちなみにスキューバダイビングの時の呼吸は『深く・ゆっくり』が基本なので、「もったいないから」と言って決して息を止めてはいけません。

いかがでしたでしょうか。

暖かくはなってきますが、まだまだ日没後や日の出前は冷えています。体調に留意しながら頑張っていきましょう。