みなさんこんにちは

前回のブログはウェットスーツのことに軽く触れました。

今回はなぜウェットスーツの仕組みについて、書いていこうと思います。

スキューバダイビングをするときは、必ずと言っていいほどウェットスーツを着用します。それは保温効果や肌の防護効果ももちろんですが、よくよく考えてみると、私たちが普段着用している衣服が濡れた場合、普通に風邪を引いたり、身震いがします。ですが、肌にタイトにフィットし、濡れて湿っているスーツは私たちの体を温かく保っています。それはなぜなのでしょうか?

身体の快適な温度は37度前後が好ましく、周囲にある水や空気より温かい状態です。

熱はエネルギーがある温かいものから、エネルギーがない冷たいものへ伝達されていきます。したがって私たちの身体の熱は、常に近くの空気や水へ移っていきます。これは熱伝導と呼ばれています。水は空気より分子の状態が密になっているので、水は空気よりも熱が伝道しやすいのです。

そのため空気よりも、水の方が25倍も熱を奪いやすいのです。なので、素肌のまま水中にいることは非常に危険なことです。

ここでウェットスーツの出番です。

ウェットスーツは水を遮る事で断熱しています。

ウェットスーツは、素材の層の上にさらに層を重ねることで作られています。外側の層は、冷たい水をはねのけるため、丈夫で水に抵抗する素材で出来ています。そして気泡ゴムを含むネオプレーンで作られた層が中にきます。そのため、人体が生み出した熱が逃げずに肌の付近にとどまり、熱を持った空気の層が出来上がります。

このような空気の層は、水ほど熱が伝道しにくいため、この空気の層は体温を維持するためにとても重要なのです。

ちなみにウェットスーツは、中に幾分か水が入っても、断熱層とともに温度を維持するようデザインされています。そうすることで熱伝導により肌は水を温め、そうすると温かい水は体を温かく維持することを助けます。